以前私がしんどくならないために立ち返る場所として紹介させていただいたきしもとたかひろさんの連載コラム『大人になってもできないことだらけです。』でまた気づきをもらいました。
悩みの細分化
一つ目は、遊びで負けると、大泣きしてしまう子供(押すとページへ飛べます)というお話です。
くもとそらでもよく起こります。
楽しく遊んでいたはずなのに、勝ち負けに関することはもちろん、(端から見ると)ちょっとした出来事を引き金に泣いてしまって、一気に楽しくなくなってしまう現象。
きしもとさんへ寄せられたお悩みの具体的な内容はぜひ読んでいただけたらなと思うのですが、その悩みをどのように捉えていくのか、というのがわかりやすくて取り入れようと思いました。
①悩みを整理する
悩みや不安は“自分が不安に思っていること”や“子供の姿や思い”、“理想にしていたり、当たり前に思ったりしていること”、などが混ざり合っていることが多いので、一つずつに分けるそうです。
②誰が困っているかを整理する
子どもが困っているのか、それを見ている自分がしんどいのか、周りが困るのか…対象は悩みによって様々です。
③それぞれの悩みについて考えてみる
整理してみると、悩みはいくつもが重なってできていることに気づくので、一つずつ丁寧に見ていくそうです。
もしかしたら、悩みを解決するプロセスとしては当然のことかもしれませんが、よく頭がこんがらがってしまう私にとっては、このように文字で読むと「なるほど!」となる方法でした。
特に「②誰が困っているかを整理する」は忘れないようにしたいです。
その子が困るからと思っていたら実は自分が悩んでいたとか、自分の悩みだと思っていたけど他の人の困り感な部分が見つかったとか…場合によっては解決しなくていい悩みもあるのかもしれないなぁと肝に銘じておきたいなと思いました。
そしてここには書きませんが、勝ち負けへのこだわりに対する具体的な声かけもすごく素敵ですのでぜひ^^
「いじわる」と「優しくないこと」
2つ目は9歳に「意地悪だよ」と注意した大人(こちらも押すと飛べます)のお話。
読むと著者の幼少期の経験が、そのまま「私も経験したことある!」という内容で、誰もが通ってきた道なのかなぁと思いました。
自分が使い終わったおもちゃを姉妹に「貸して」と言われると、もう使っていないのに「今使ってるから無理」とか言って、喧嘩をしているわけでもないのに貸せなかったこととか…(笑)
自分も経験してきたはずなのに、そんな小さないじわるを見るとつい「いじわるしないの!」と声をかけたくなります。
でもきしもとさんは、その子が今までしていた優しい行動を思い出して“そんな優しい姿を知っているのに、どうして僕はあれくらいの些細な意地悪を見逃せなかったのだろう。”と考え始めるのです。
読んでいて心当たりがあって、胸が痛くなりました。
“優しくしないことが、意地悪なわけではない。自分を優先することが優しくないわけでもない。”
あまりにも意図的な意地悪は別ですが、ちょっとわがままに見えた時はもしかしたら、自分への優しさを見せている時なのかもしれない。
優しくなれる時も、自分を優先する時もあって、でも両方とも間違いなく素敵なその子自身で。
苦しくならない様にバランスを保ちながら生きていけたら、それが一番なんだなぁと思いました。
新学期、自分への優しさを大切に
9月に入って、学校生活のリズムに苦戦している子どもたちもちらほらと出てきました。
私にできることはその子の頑張りに「気づいているよ!」とサインを送ってあげること。
疲れた〜という子に「お疲れ様!よし!今から楽しもう!」と少しでも息抜きをサポートすること。
もうひと頑張りしたい子に「手伝えることある?応援するよ!」と声をかけること。
などなどありますが、子どもたちの今の気持ちを汲み取りながら「そんな時はね…」と自分に優しくする方法も提案していけたらいいなと思っています^^
池之上
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