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お気に入りの本『はてしない物語』

初めてお気に入りの本として紹介した『モモ』の著者、ミヒャエル・エンデのもう一つの代表作『はてしない物語』をこの夏に読みました。



バスチアンという少年が古本屋で強く惹かれて盗み出してしまった『はてしない物語』。


物語の中でバスチアンが読んでいる本は、まさに今自分が読んでいる本、という不思議な構造です。


(文章であらわされている『はてしない物語』の表紙のデザインや材質が、物語に出てくるものと全く同じというこだわり具合が好きです…!)



バスチアンと共に読み進める物語の中では、ファンタージエン国という世界が展開され、そこで活躍するアトレーユという少年は、様々な困難を乗り越えなければならない旅へ出かけます。



バスチアンの世界とアトレーユの世界が並行して進んでいくのですが、だんだんと二つの世界が近づき、ついにはファンタージエン国へ飛び込んでいくバスチアン。


ファンタージエン国で憧れのアトレーユに会えたバスチアンですが、自分の世界の記憶をなくしていき…




『モモ』以上にファンタジー要素の強い物語でした。


590ページあり、本自体の大きさもかなりあるので(高さは20センチを超えるし、厚さも4センチ…!)、手に取ると文字通り「はてしない」ように感じます。



26章からなり、1章は20〜30ページしかないので、毎日1章ずつ読んで、終わるのは1ヶ月後かなぁと予想していたのですが、読み始めるとバスチアンと一緒にぐいぐいと本の中へ引き込まれて止まらなくなりました。


読みたい!という欲が強すぎて、1日に何時間も読み、3日間ほどであっという間に読み終わりました。

何かしたいと思ったらいくらでも時間は作れることを思い知らされます(笑)



普段から感じさせられる、子どもたちの豊かな想像力や発想力。


子どもならではだなぁと思うだけで終わらせてしまうことも多いのですが、自分にもその視点が持てるようにしたいと思わされる本でした。



ぜひ読んでみてというには量が多すぎますが…調べてみると『ネバー・エンディング・ストーリー』という映画にもなっているそう。


文字と映像、得意な方から子どもにも大人にも触れてほしい作品でした!




池之上

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