誰しも一度は言われたこと(あるいは言ったこと)がある言葉ではないでしょうか。
私も言ったことがあります。
「大人になったら使うからやるんだよ」なんて返されましたが、大人になっても納得がいきません。
もちろん使う内容もありました。でも生活に関係ある?!って思う内容もありますよね。
微分積分とか、いまだになんだったのかよく分からないのですが、当時の先生には「これがわかると〇〇に使えて!」と熱弁された記憶があります(笑)
いつの間にか、聞く立場から聞かれる立場になっていたのですが、どう答えるべきか毎回悩みます。
当時は学べていても…
「磁石って何にくっつくの?」と聞かれたら、即答できますか?
大まかに言えば「金属」ですが、つかない金属もあります。
先日、子どもに聞かれたのですが、つかない金属がパッと思い出せなくてびっくりしました。
後で調べたら、アルミなどでした。そういえば習ったなぁ…くらいにしか思い出せません。
答えの代わりにパッと出た言葉が「学校で勉強したと思うんだけど、普段気にしないしもう忘れちゃったよ」でした。
磁石がくっつくか知りたければ材質を確認するよりも試してみるほうが早いから、普段意識していないんです。
そのとき、子どもの頃以来の「なんで勉強するの?」が頭に浮かびました。
勉強したことで得たもの
今回のことで、私は大人になっても勉強したことを直接的に使っていないことがわかったので、勉強をする理由を聞かれても「大人になったら使うから」って言えません(笑)
代わりに私が学校の勉強をしたことで得たものがあれば、勉強する理由として堂々と答えられます。
(そう考えると、勉強する理由って人それぞれですし、結果論に過ぎないのかもしれません。)
あくまでも私の個人的な意見ですが、2つは得たものがあるなぁと思います。
自分に合った学び方を知る
勉強内容より、学習方法を得たのかなと思っています。
新しいことに挑戦する時には、多かれ少なかれその分野について学ぶものがありますが、
「とりあえず何も分からなくてもやってみる(直感で取り組む)」
「やったことある人に話を聞いてみる(聴覚で情報を得る)」
「書籍を読んで情報を集める(文字で情報を得る)」
いろんな取り組み方が合って、人によって得意不得意があると思います。
手段だけでなく、
「毎日短時間で集中して勉強するのが好き」
「数日間、長時間勉強して詰め込むほうが得意」
なども人によって様々です。
勉強していく中で「自分はこういう方法が得意なんだな」と掴んでいきました。
もちろん、学校の勉強じゃなくても学び方を知る機会はたくさんありますが、その一部を担ってくれたかなと思っています。
可能性を広げる
特に中学生〜大学生の頃の私にとって、勉強=可能性を広げるものでした。
中高生の頃は、漠然と「将来学校の先生になりたい」と思っていたのですが、どの学校段階の先生になるのか、なんの教科の先生になるのか決められませんでした。
大学生になっても、なかなか一つに絞れず、「興味あるものは全部学んでおこう!」という気持ちで、周りの人の倍近くの講義を受けていました。
そう思うと、何事も学んでおいて損はないかな、という気持ちです。
そのお陰で、今学校の先生になっていないけれど、学んだことが活きるときがあります。
自分がいつ気が変わるかわからないから、「こうしたい!」と思ったときにパッと動けるように備えるという意味で、勉強は役立つと思っています。
伝え方が難しい
こうして、私の中では「なんで勉強するの?」が解消されつつあります。
でも、いざ子どもたちに聞かれたら、うまく伝えられる自信はありません。
書いたことは、あくまでも私が感じたことであって、その子も勉強から同じものを得るとは限りませんし、発達段階によってはイメージしにくい内容です。
それに、なぜその子が「なんで勉強するの?」と言ったのか、その背景によっては勉強する理由が聞きたいわけではないのかもしれません。
色々お話しさせていただきましたが、結局正解はないということですね。
自分も学び続けて、言葉より行動で学ぶ意義や楽しさが伝えられればいいなと思います^^
池之上
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