素朴なタイトルと「世界中で100万人の心をつかんだ本」というキャッチフレーズに、一体どんな話なんだろうとワクワクしながら読み始めた本です。
うっかり読み聞かせをすると…という言葉があったので、家で1人、音読をしてみました。
読み進めているうちに、しっかり泣きました。
悲しい、みたいな感情ではなく、なぜか涙が込み上げてくる不思議な感覚です。
小説のような本かと思いきや、絵本に近いものでした。
物語、と呼ぶほど全てがつながっているわけではなく、数ページごとに何かのお話をしているような本。
例えば、
「“いちばんの時間のむだって、
なんだとおもう?”
ぼくがたずねると、モグラはこたえる。
“じぶんをだれかとくらべることだね”」
のような会話。
前書きに「この本が、あなたを勇気づけられますように。」とあり、その言葉の通り、全てを包み込んでくれるような、温かい言葉が並んでいます。
お気に入りのページはたくさんありますが、一つ取り上げるならここです。
真面目な話の中に、モグラが時折ケーキの話題を出すのが好きです(笑)
それに「うまくいかない時は、ケーキをたべよう」なんて最高。私にぴったり。
それでいっつもうまくいくと言い切るのも好きです。
手元に来てからまだ1ヶ月も経っていませんが、すでに3回は読んでいます。
いつかさりげなく、くもとそらの本棚に置いておこうと、今から楽しみにしています^^
「“きみがこのたびでみつけたことってなに?”
モグラにきかれたので
ぼくはこたえた。
“ぼくは、ぼくのままで
いいってこと”」
くもとそらに来ている子どもたちに、いちばん伝わって欲しいことも書いてありました。
そのままの自分でいいんだよって思いが伝わるようにしていきます。
池之上
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