少し前に梅が咲き始めて、春が来るなぁと思っていたのですが、気づいたらあっという間に桜が咲き始めていました。
師走に負けず劣らず、日が経つのが早い3月です。
それぞれが好きなことを一緒に楽しませてもらっている中で、子どもたちの学ぶ力に改めて驚かされています。
ウルトラマンになりたくて…
ウルトラマンやウルトラ怪獣の本を読んだり、絵を描いたりして過ごしている中で、「ウルトラマンの技を再現しようよ」と伝えてくれた子がいました。
「ウルトラマンは手から水を打つんだよ」(ウルトラ水流)
手の中で酸素原子と水素原子を集めて水を作り出しているらしい、という原理までしっかり学んでから、シャワーを使って再現しました。
「スペシウム光線はなんで打てるの?」
右手が+、左手が-で、合体させて電気を放っているらしいと聞くと「電池と一緒だね!」と身近なもので納得していました。青い光を卓球ネットで再現しました。
「スペシウム光線を丸くして投げるやつがあるよ」(八つ裂き光輪)
八つ裂き光輪を作って、最初は投げたものの、うまく写真が撮れず。引っかけて浮いているように見せようと話すと「写真を編集して後ろの(ひっかけている)棒を消せる?」という徹底ぶりでした。
一緒に撮影していると他のスタッフから「特撮の仕組みだね」と声をかけてもらいました。
日常生活の中で、特撮の仕組みを学ぶ機会ができてよかったなぁと思うとともに、それぞれの技の原理までしっかり話を聞き、生活に落とし込んで学べるのがすごいなと思いました。
いろんなことが実際に実現できると知ると、次の日にはビニール袋を使ってウルトラマンの衣装を作ってさらになり切っていました。ウルトラマンになれてよかったです^^
パソコンが楽しくて…
パソコンでYouTubeを観たり、ゲームをしたりすることが好きな子がいます。
どの子も基本的には「先生、〇〇したい」「先生、〇〇って調べてくれない?」とスタッフの力を借りながら取り組んでいます。
しかし、パッと駆け付けられず「ちょっと待って!」と返事をしてしまうこともあります。
その時間がもったいないと思ったのか、その子はまず最近調べている言葉「マリオメーカー」のうちの「マリオ」までが打てるようにボタンの場所を覚えてきました。
「ぼくできるよ見てて!」と言って自分で打って見せてくれました。そこから予測変換にでてくる「マリオメーカー」をクリックして、観たい動画にたどり着くことができました。
数日後、「マリオ」と打ったにも関わらず「マリオメーカー」が予測変換に出てこないことがありました。すると「メ、のボタン教えて」とのことで、その子は「マリオメ」まで打てるようになりました。
「マリオ」ではいろんな言葉が出てきましたが、「マリオメ」だと他はほとんど出てこないようで、さらにすぐ観たい動画にたどり着けるようになりました。
このあとも、スタート画面から検索画面へ移動する方法や、YouTubeからゲームに切り替える方法などを、スタッフが捜査しているのをよく見て覚えていました。
今では、スタート画面からすべてを自分でできるようになっています。
好きこそ物の上手なれ、という言葉は本当にその通りなんだなぁと感じました。
パソコンを操作できるようになることは、自分でネットにつながれるということ。
もちろんネット上には危険もありますが、自分が知りたいと思ったことをすぐ調べられる、というのは現代においてすごく大切な力の一つだと思います。
学びたいことを学ぶ
最近、私自身も自分が学びたいと思っている分野について、学習を始めました。
必修な物がない今、「学びたいことを学ぶ」というのは子どもより大人のほうが取り組みやすいのではないかと感じています。
これから役に立つとか立たないとか関係なく、楽しいことをどんどん吸収できる子どもたちを見て、「学びたいことを学ぶ」ことの楽しさを一緒に楽しみながら伝えたいなぁと思いました。
池之上
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