最近、子どもたちと一緒にいろんな実験をさせてもらっています。
グミをサイダーにつけたら大きくなるとか、飴を温めて溶かしたら伸びるようになるとか、些細な実験なのですが「先生、今日なんか実験ないの?」と言いに来てくれると嬉しくなります。
特にお菓子を使った実験は、いつも食べているものが変化する様子がみられたり、終わったら食べることができたりするからか、楽しいようです。
写真はパインアメを溶かしたものの、うまく箸にくっつけられずに固まってしまって、必死にはがしているところです(笑)
子どもたち発信の実験
先日、飴の実験をしたいというときに、材料がなくてできなかったのですが、別のお菓子で何かできないか一生懸命考えてくれた子がいました。
スタッフに許可を得て、お菓子の箱や冷蔵庫の中をみたあと「飴は温めたら溶けたけどさ、ゼリーはどうなるの?」という疑問を伝えてくれました。
「知らない!やってみちゃう?」
ということで、その場でゼリーを電子レンジにかけてみました。
こちらで用意する実験よりも、自分の疑問から始まる実験のほうがやっぱり楽しそうで、いつも以上に目をキラキラさせていました。
結果は…
綺麗に溶けたのですが、喜んだのもつかの間、「くっさ!!!!」と大きな声があがりました。
オレンジ味のゼリーを温めたのですが、香ってくるのはオレンジの匂いではなく、人工的な何かの香り。
その子はコップを持って回って、いろんな子やスタッフに匂いをかがせてくれました。
沢山の人に見せてくれたので、いろんな場所で「〇〇みたいな匂い」という会話が始まりました。
「カブトムシのゼリーみたいな匂い」など物に例えたり、「オレンジを焦がして苦くした、苦さとまずさみたいな匂い」と味覚と嗅覚を合わせて例えたり…
個人的には、それを聞いているのがすごく楽しい時間でした。
最後は「冷やしたらまた固まるのかな」という新たな疑問が出てきて、冷蔵庫に入れて公園へ出かけました。
戻ってくると「固まってる!!」と嬉しそうに見せて回っていました。
味は可もなく不可もなく…という様子でしたが、実験したものだからか綺麗に完食していました。
子どもたちの好奇心
新しいことを知りたい!という漠然とした思いを抱いている子は思っている以上に多いなと感じています。
実験という言葉を聞きつけると、どんな内容でも「どんなことが起きるんだろう」とワクワクしている子がいます。
「勉強は嫌い」という子が多いですが、学ぶことが嫌いなわけではないので、その子がまだ知らない、新しいことに対する好奇心を大切にしたいなと思いました。
くもとそらはいつも、子どもたちのやりたいことを全力で応援する場ですが、今はやりたいことじゃないけど「もしかしたらやりたいことになるかもしれない」ことも、発信していきたいです(^^)
池之上
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